新潟県信用保証協会

経営支援事例紹介

自社の強みを再認識。力強い経営に生かす。経営支援サービスforte.を活用して新たな一歩を。

株式会社ツボフジ/木製品製造業 代表取締役 押野見 正友氏

協会のセミナーでforte.を知る

家具や小物などの木製品を製造するツボフジ。取引先は、ベビー用品や介護用品ブランドとして知られるピジョンをはじめ、インテリア雑貨関係から観光業まで幅広い。代表の押野見正友氏は、2021(令和3)年に代表取締役に就任。コロナ禍の影響もあり売り上げが低迷し、経営は厳しい状況だった。
そんななか、押野見氏は金融機関の勧めで新潟県信用保証協会のセミナーに参加。経営支援サービスforte.を知り「これだ」と思った。「社長就任が突然だった事情もあり、何から手をつけたらいいのか分からないというのが本音でした。わらにもすがる思いでforte.を利用してみたいと保証協会さんに相談しました」

自社では認識しづらい強みや課題を整理

経営支援サービスforte.は、新潟県信用保証協会の職員が企業と直接対話し、強みを見出して経営改善につなげる取り組みだ。「担当者さんが4回ほどヒアリングに来てくださいました。親身になって話を聞いてもらい、木製品のことや製造業についてもきめ細かく調べてくれて心強かったです」と押野見氏は振り返る。
具体的な取り組みは、ヒアリングを通じたロカベンシート(ローカルベンチマークシート:企業の経営状態を把握するためのツール)と事業性評価シートの作成。業務フローや会社の強みを洗い出して整理し、取り組むべきことを明確化した。
見えてきた強みの一つは、若手従業員が多いということ。製造業はとくに後継者問題や高齢化が指摘されるが、ツボフジは平均年齢が比較的低く、工場長も30代と若い。さらに代表も含めて従業員同士の距離が近く、若手もベテランも思ったことを言い合える企業風土がある。その強みを生かして、技術の継承や技術力のさらなる向上に力を入れることにした。取引先に対しては、これまで以上に丁寧に打ち合わせをするなど安心して発注してもらえる体制づくりに取り組んでいる。

従業員とともに経営改善を目指したい

今後の目標を押野見氏に聞いた。「まずはコロナ禍前の売り上げに戻すことです。もっと言えばプラス10〜20%の売り上げを確保し、年に2〜3件の新規顧客を開拓したいですね。そうすれば従業員のみんながもっと楽になると思います」
新潟県信用保証協会の対応については「一歩踏み出すきっかけを作ってもらいました」と話す。「経営について勉強させてもらいましたし、自分では考えつかない改善のやり方なども教えていただきました。何をしていいか分からない経営者さんは、恥ずかしがらずに一声かけて相談するのも手だと思います。私は保証協会さんに声をかけさせてもらって本当に良かったです」

新潟県信用保証協会のサポート〈 株式会社ツボフジの場合〉

強みや課題を整理し、自ら動き出すきっかけを作る。
1/相談のきっかけ

当協会主催のビジネスセミナーにご参加いただきました。

セミナーを聞いた押野見氏から「forte.を利用してみたい」と申し込みをいただきました。

2/課題
コロナ禍による売り上げ不振

木製品を幅広く製造していましたが、コロナ禍の影響もあり、売り上げが落ち込んでいました。

何から取り組めばいいか分からない

押野見氏の代表就任が急であったことから、経営改善のために何から手をつけたらいいか分からない状態に悩んでおられました。

3/解決策
経営状態の把握

会社を訪問し、工場も見せてもらいながら4回ほどヒアリングを実施。業務フローを書面に落とし込み、工程ごとに他社との差別化ポイントなどを整理しました。

強みと課題を整理する

ローカルベンチマークシートと事業性評価シートを作成しました。会社の強みと課題を明確にすることで、取り組むべきことに自ら気づき、改善に繋げやすくなります。

支援担当者の声

forte.を利用して「さまざまな発見があった」と話してくださった押野見氏。自社の強みや課題に気づき、改善に向けて主体的に動き出していただいているのは大きな成果です。今後は経営理念やビジョンの構築に取り組んでいくとのことです。

式会社ツボフジ

1916年創業 三条市大字尾崎
1916(大正5)年、初代・押野見藤七がケヤキの木を使い大工の墨壺作りを始めたのが創業の原点。現在は、椅子やテーブルなどの家具や木製小物などOEMを中心に製造。自社オリジナル商品では、社員証を入れて首から下げるカードケースやブックスタンドなどを開発する。

経営支援サービスforte.(フォルテ)
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