新潟県信用保証協会

経営支援事例紹介

気持ち新たに新規事業へ挑戦

イーティングバー 食ingBarくう/飲食業 店主 五十嵐 政尚さん さちえさん

新型コロナによって多大な影響を受けた飲食業界。
目標を見失いかけていた時、経営サポートを受けたことで仕事の考え方が一変し、次々と新規事業に挑戦している店が六日町にあります。

窮地を救ってくれた経営サポート

JR六日町駅から徒歩3分ほどの好立地で営業する「食ingBarくう」は、ジャンルレスな創作料理で地元の人々に愛される地域密着型の居酒屋。店主の五十嵐政尚さんと奥さまのさちえさんが二人で切り盛りし、開店から22年を迎えた。これまでにも経営で頭を悩ませることは幾度となくあった。その度に夫婦で話し合いながら問題を解決してきたが、新型コロナの感染拡大はこれまでに直面したことのない脅威になったという。
「店を辞めようかなと思いながら営業していた時期もありました。コロナ禍で先は見えないし、仕事自体が楽しくない。最初は半信半疑で経営サポートを受けましたが、オープン時の情熱を思い出すことができました」。以前は、店の魅力を即答できないくらい目標を見失っていたものの、アフターコロナに対応できる新しい店づくりを目指し、協会担当者の支えの下、コンセプトの確認から進めていった。

チームの意識改革につながった経営計画

「大人の隠れ家」というコンセプトはオープン時から変わらないものの、料理の価格設定など、方向性にブレが生じていることを実感。思い切ってランチ営業をやめ、大人たちが集まりたくなるようなコース料理、接客スタイルをより追求し、従業員同士の意識改革も盛り込んだ新たな経営計画を策定した。

新規事業への挑戦もサポート

それまで、店舗運営に躍起になっていた五十嵐さんご夫妻。以前よりも時間に余裕ができ、協会担当者の意見を取り入れながら、新しいことにチャレンジする気力が生まれたという。
2024年2月からは地元の獣害問題解決の糸口になると期待されるイノシシ肉の料理も提供を開始。唐揚げ、ステーキ、角煮といった幅広いメニューでジビエを楽しめるようになった。それまで廃棄していたジビエの皮は革小物作りに発想を転換。手先が器用なさちえさんの趣味を生かした新規事業として動き出している。
「なめし加工を施したイノシシ革で小銭入れ、がま口のポーチ、小ぶりのカバンなどを製作します。ネット通販のほか、ふるさと納税の返礼品への採用も目指しています。新しい目標が生まれ忙しくなりそうですが、今から楽しみで仕方がないです」とさちえさん。政尚さんのコーヒー好きが高じて始まった自家焙煎豆も今後販売される。収益力向上を目指し、新規事業の立ち上げに果敢に取り組む五十嵐さんご夫妻から今後も目が離せない。

新潟県信用保証協会のサポート〈食ingBarくうの場合〉

経営計画を見直し、経営者の情熱を再燃。
担当者の着眼点

事業の将来的な展望を見据えることを意識してもらうため、新たな経営計画を策定。店のコンセプトや従業員の雇用形態も検討することで、アフターコロナに適応した店づくりに力を入れました。

サポート内容

認知度向上に向けたSNSやプレスリリースの利活用を積極的に行いました。コース料理の内容、従業員の接客スタイルを見直し、従業員同士の意識改革にも着手。アクションプランを盛り込んだ経営計画の策定やフォローアップを行い、経営課題解決を目指しました。

支援担当者の声

前向きにできたことが大きな収穫。

一番変化を感じたのは五十嵐さんご夫妻の気持ちです。お邪魔するたび、「新メニューにつながりそうな新しい出会いがあった」「新しい発想が生まれた」など、うれしいニュースが飛び込んできました。新規事業も順調に進み、今から楽しみです。

食ingBarくう

2002(平成14)年5月から営業する、JR六日町駅前の洋風居酒屋。「大人の隠れ家」をコンセプトに、自家製野菜、南魚沼市で獲れたイノシシ肉のジビエなど、地元食材を活用した創作料理を提供する。2023年「にっぽんの宝物 新潟南魚沼地区大会」準グランプリ、「にっぽんの宝物 JAPAN大会」では特別賞受賞。

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